南極越冬隊
1956年に永田武隊長によって編成された南極地域観測予備隊から歴史が始まる。1957年1月29日、日本の南極越冬隊が南極大陸初上陸。のちに第1次南極地域観測隊と呼称が変更された。
1958年2月、第2次越冬隊は悪天候のため昭和基地への上陸を断念せざるを得ず、滞在中であった第1次越冬隊は小型飛行機で宗谷へ撤退した。このとき第2次越冬隊と対面するはずの15頭の樺太犬が鎖に繋がれたまま基地に取り残された。翌1959年(昭和34年)1月に第3次越冬隊は15頭のうち、兄弟犬「タロ」と「ジロ」が生存しているのを発見、再会した。他の13頭は行方不明または鎖に繋がれたまま餓死した状態で発見された。